みんなで考えよう! 地域の防災について!
-生き延びるための準備-「家」について詳しい方に聞いてきました!
今回、「住宅のギモンー耐震性や倒壊の危険性」について、しろいまっち掲載店の神野工務店さんと白井市危機管理課の内田危機管理監にお聞きしました!
⭐️目次⭐️
株式会社神野工務店さん。
住宅に関するご相談からアフターメンテナンスまで、お客様の笑顔を第一に考えて家づくりをしています。
白井市危機管理課の内田危機管理監
「震災編 備え①」では、大きな揺れから家族の命を守り、在宅避難ができるための備えについて記事にしました。
備蓄や家具配置の見直し、転倒防止等の対策がバッチリでも、建物が壊れてしまっては避難所等に避難するほかなくなってしまいます。
今住んでいるご自宅の現状をこの機会に見直しながら、家族みんなでもしもの時に備えてみるのはいかがでしょうか?
「耐震」…。聞いたことがある! という方も多いかと思います。でもご自身が住んでいる家がどのくらいの耐震性があるのかは、意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
まずは耐震とは何か神野工務店さんにお聞きしてみました。
A:住宅の地震に対する強さのことを言います。この基準は建築基準法によって定めらていて、性能の目安として、3段階の等級に分けられています。
現在の建築基準法では耐震等級1が基準となっていて、阪神淡路大震災相当の地震でも倒壊しない程度の耐震性があるとされ、これは「1981年6月以降に着工した住宅」が基準とされているとのことです。
阪神淡路大震災
発生年月日 平成7年1月17日5時46分
震源地 淡路島北部(北緯34度36分、東経135度02分)
震源の深さ マグニチュード7.3 平成13年4月23日の気象庁「気象庁マグニチュード検討委員会」結果によりマグニチュード7.2から修正。
最大震度 震度6
※出典:内閣府防災情報のページ「 阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要」より
A:首都圏に阪神大震災級の地震が発生すると、1981年以降建てた一般住宅の全壊率は、15%とのデータが内閣府(防災担当)首都直下型地震に係る被害想定手法についてで発表されています。
戸建ての場合、新築時の住宅性能評価書を確認することができます。しかしマンションや集合住宅の場合、すぐ調べることはなかなか難しいと考えられます。
そこで! 市民からのアンケートにあった次の質問を白井市危機管理課の内田危機管理監にお聞きしました。
A:一般的に鉄筋コンクリートは地震により加わる力は強いです。また、日々技術は進化していて強度は昔に比べて強いでしょう。ただ重量があることはデメリットですが壁式構造とラーメン構造でも違ってきます。
旧耐震基準:昭和56年(1981年)5月までに着工した住宅は中規模地震(震度5強程度)でほとんど損傷しません。
新耐震基準:昭和56年(1981年)6月以降に着工した住宅は大規模地震(震度6強~7に達する程度)で倒壊・崩壊しません。
白井市の建物倒壊危険度マップでご自宅付近の危険度合いのチェックが重要となります。
壁式構造とラーメン構造の違いとは?
壁式構造とは、 壁式構造は柱や梁の枠組みの代わりに壁で建物を支える構造のことを言います。 この構造は「耐力壁」と呼ばれる分厚い鉄筋コンクリートの壁を使って床と壁を接合するのが特徴です。
ラーメン構造とは、 ラーメン構造とは柱と梁で建物を支える構造のことを言います。 本来は鉄骨や鉄筋コンクリート製の家で多く用いられてきましたが、近年では木造住宅にも使われることが多くなりました。
神野工務店さんは「家づくり教室 耐震と制震について」を YouTube で配信しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
また神野工務店さんでは、手掛けている家すべてが、耐震等級3(災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署などの建物の基準)になり、建て替え、リフォーム時のご相談などでいつでもわかりやすく対応してくれますよ。
※白井市は一戸建ての耐震診断に補助金を出しています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。