しろいの梨
JA西印旛白井中央梨選果場では8月13日「しろいの梨」幸水の出荷がピークを迎えました。そして8月26日現在、豊水の出荷を迎えたそうです。
今年は通年より少し小ぶりだそうですが、全ての梨農家さんの懸命な努力によって今年も「しろいの梨」は美味しくて瑞々しい梨に育ちました!
今後の出来高量によりますが、9月30日頃まで出荷予定とのことでした。取材日8月17日は「幸水」の出荷真最中!
白井、梨づくりの起源
白井での梨づくりは、明治38年に鎌ケ谷から移住した浅海久太郎氏が梨の木20本余を植えたことに始まり、100年を超える歴史があります。
現在、梨の収穫量全国1位の千葉県において、白井市は収穫量トップを誇っています。主な品種は、幸水、豊水、あきづき、新高です。
幸水が8月から出荷が始まり、お盆時期に最盛期を迎え、その後、豊水、あきづき、新高と順次出荷され、10月中旬に収穫がほぼ終わります。「出典:白井市役所ホームページ」(外部リンクしています)
日本全国へ届けられる「しろいの梨」はここから出荷されています。
育てる苦労にまさる収穫の喜び
梨づくりは1年がかりの仕事です。
4・5月には、花粉交配や、余分な実を取り除く摘果作業を行います。摘果によって、残された実は大きく形の良いものになるのです。その後も、畑にネットをかけたり、消毒や除草などを行います。
そして8・9月が収穫期。パートさんの手も借りて梨を大切にもぎ取ります。収穫した梨は市内直売所での販売や発送、また市場向けにサイズ別に集荷して出荷され、各地で販売されています。
収穫後も梨の木のせん定などの世話をして翌年の収穫に備えます。美味しい梨をつくるためには、1年を通して努力が必要です。
また、梨の収穫は天候によっても左右されます。昭和58年と平成12年にはひょうが降り、「しろいの梨」も大きな被害を受けましたが、農家の尽力により一大産地として復興しました。
「去年食べた白井の梨がとても甘かったので今年も送ってほしい」と注文を受けた時などは「梨づくりを続けていて良かった」と梨栽培農家の皆さんは実感するといいます。「出典:白井市役所ホームページ」
市内の梨農家さんが大切に育て上げた梨をトラック一杯に積み、選果場へ運んできました。
梨選果場には生産農家さんが交代で手伝いに来られ、トラックから降ろされた梨の良し悪しを見定め、品質管理も徹底しています。
品質・大きさなどの鋭い目利きの関門を通過した梨はベルトコンベアに乗せられます。その行く先は・・・、
梨を選別するためのテーブルです。
品種名と大きさが記載されているテーブルに自動で選別されていきます。幸水は酸味が少なく甘みが強い人気のある品種です。
その後、人の手によって箱に大切に詰められています。
その箱を成形している場所です。
いわば心臓部といったところですね。
成形された段ボール箱が、先ほどの選別用のテーブルへと流れていくようになっていました。無駄のない流れ作業に関心するばかりです。
選別され段ボールに箱詰めされた梨は、出荷場所へ運ばれ積まれていきます。出荷されるしろいの梨には「秀・優・良」と等級があるんです。
白井市シルバー人材センターの皆さんのチームワークが後支えになって、出荷作業も的確でスムーズなんですね。
こうして積み上げられたブランド梨「しろいの梨」が日本全国へ出荷されていきます。なし坊ファミリーも誇らしげに見えてきませんか?!
謝意:JA西印旛白井中央梨選果場の取材させて頂きありがとうございました。JA西印旛職員の皆さま、そして作業中の生産農家の皆さまには取材を快諾頂き、心より御礼申し上げます。
一度食べたら忘れられない甘みやシャリ感、お近くで「しろいの梨」を見つけたら、ぜひ食してみてください。しろいの梨ならまちがいなし!
取材日:2022年8月17日
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。