しろいの梨
千葉県は梨の収穫量・出荷量が日本全国でトップクラスなんです。白井市の「しろいの梨」は出荷量とブランドでも、県内トップクラスを占めます。果肉も味もしろいの梨なら間違いなし!
幸水(こうすい)《8月上旬~下旬》
酸味がほとんどなく甘みが強い、人気のある品種です。日持ちは冷暗所で5日程度です。冷蔵庫での保存をお勧めします。
豊水(ほうすい)《8月下旬~9月中旬》
果実は「幸水」より大きくなり、果肉は柔らかく、果汁がとても多くて甘味と酸味のバランスの良さが特徴です。日持ちは冷暗所で10日程度です。
あきづき《9月上旬~下旬》
梨界期待のサラブレッド、幸水・豊水・新高の3つの品種交配でできた梨で、豊水の果汁の多さ、新高の形の良さ、幸水の甘みを合わせ持ちます。果肉は柔らかく果汁もたっぷりで、糖度が高く酸味が少ないのが特徴です。日持ちは冷暗所で14日程度です。
かおり《9月中旬》
白井市のキャラクター「かおりちゃん」の名前になっている品種です。香りが良いことから「かおり」と呼ばれています。甘みは普通ですが、さわやかな香りと食感が楽しめます。大きくて緑色の果皮も特徴的です。幸水や豊水ほど出回っていないため、ぜひお近くの直売所でさわやかな香りをお試しください。日持ちは冷暗所で3日程度です。
新高(にいたか)《9月中旬~下旬》
大型の梨で、中には1kgを超えるものもあります。甘みが強くて柔らかく、風味豊かな高品質の梨です。日持ちが良く、新聞紙などで包みポリ袋にいれて冷暗所で保存すれば1か月以上持ちます。
新興(しんこう)《10月上旬~下旬》
やや大きめの品種で、果汁が多く、酸味は弱めで、食感はシャリシャリとした歯触りです。新聞紙などで包みポリ袋にいれて冷暗所で保存すればお正月までもつという日持ちの良さです。
作業中間の休憩時間は、おしゃべりタイム!
なし坊ファミリーが「しろいの梨」の目印です!なし坊のおとうさんとおかあさんもいますね。
白井中央梨選果場では、梨出荷最盛期を迎えています。
今年は梅雨が長引き、降水量も多く日照不足で心配されましたが、市内の梨生産者さんの自助努力によって、取材日(8月7日)の前日出荷量は、なんと約10000ケース!一箱には10Kg入っているそうです。7月29日~8月6日までの出荷は、19000ケースに上るそうです!
市内梨生産者さんから運び込まれた梨の箱。大きさを見極めていきます。
梨生産者さん、パートさんシルバー人材センターさんなど、90名の皆さんが出荷作業に携わっておられます。
そうしている間も、次々と梨をいっぱい積んだトラックが入ってきます。
選別されてコンベアで運ばれていきます。その先では・・・
梨が箱詰めされていきます。
各テーブルで大きさが分かれます。
繊細な梨を手早く箱詰めする作業、女性の手早さが必須ですね!
おいしそうな梨でしょ!?いえ、美味しいんです!
選別された梨が、どんどん流れてきます。
各テーブルで大きさと箱詰め数が分かれています。
丁寧に箱詰めされた梨の箱は、次の工程に自動で移動していました。
品質には、「秀・優・良」というランクがあります。
出荷する梨の箱を5名で黙々と組み立て作業されていらっしゃいます。この箱がなければ何もはじまりません。
梱包材料が整然と山積みにされていました。
出荷を待つ、しろいの梨。
平成30年度はともに1位でしたが、去年令和元年は出荷量は1位*をキープしたものの収穫量は茨城県に次いで2位*になっています(台風の影響が如実に出た感じでしょうか)。その千葉県内でも白井市はトップクラス**を占めます。梨の出荷規模(平成16年度統計)で関東の白井市、東北の福島市、山陰の鳥取市、九州の伊万里市が国内生産地の四天王です。
*令和元年度農林水産統計より
**平成18年産青果物生産出荷統計より(平成19年度より市町村別データ無し)
白井市の梨農家さんは、自信をもって「しろいの梨」を出荷されており、市内各所に直売所があります。もちろん、ここ白井中央梨選果場組合でも購入ができますよ。皆さんも、ぜひしろいの梨を味わってみてください。
幸水はとても人気のある品種。10Kgでこの価格はお手頃ですね!
現在日本一の梨生産県が千葉県で白井市がその頂点にあって、白井の梨は質の上でもブランド品としての評価が定着しています。一度食べたら、果肉がギュッとつまったその味と甘みにナットク!です。しろいの梨なら間違いナシ!!
白井中央梨選果場組合の皆さま、西印旛農業協同組合の関係者皆さまには、取材日より出荷最盛期を迎えたこの時期に取材を快く受けてくださったご厚情に、この場を借りて御礼申し上げます。
白井中央梨選果場組合
西印旛農業協同組合(外部サイトへリンク)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。